Epilepsy

診療内容・特色

てんかんは日本では100万人前後の患者さんがいるとみられており、決して珍しい病気ではありません。てんかんは子供の病気というイメージがありますが、すべての年齢で発症する病気であり、特に高齢者の発症率は子供を超えるとも言われています。成人てんかんは就労や自動車運転、結婚や妊娠など患者さんの人生に密接に関わってくるため、正確な診断と治療が欠かせません。

しかしながら成人てんかんは小児と比べて症状が地味であることが多く、発作症状を医師が直接目撃することもほとんどないため、診断が困難で誤診されることも少なくありません。特に高齢者では認知症と誤診され、本来は治療が可能であるのに放置されてしまうケースが目立ちます。てんかんの診断に非常に重要である脳波も、成人てんかんでは異常が検出しにくいことが診断をより一層困難にさせています。

成人てんかんの治療については、最近日本で使用できるようになった抗てんかん薬の種類が急速に増えており、最適な薬の選択で発作をコントロールし副作用を最小限に抑えられるケースも増えています。しかしながら一部のてんかん患者さんは薬が効きにくく難治で経過することも知られています。この場合患者さんは様々な精神症状や認知障害を合併するため治療がさらに難しくなり、様々な診療科や部門が連携して治療にあたる必要があります。

当院てんかん科は成人てんかんを専門に診療しています。全国的にも希少であるてんかんセンターで精神科が診療を担当している科であり、新潟県内外の多くの医療機関より患者さんを紹介して頂いています。当科では診断が難しい患者さんにはてんかんの診断に最も有用な手段である長時間ビデオ脳波同時記録検査を行っております。この検査によって初めて診断や治療方針が変更され、より適切な治療が可能となる患者さんは少なくありません。

難治性てんかんの治療については精神科のである強みを生かし、精神症状の治療を含めた包括的な薬物療法を行っています。精神症状で入院治療が必要な場合は入院施設のある精神科病院に依頼しています。また当院の脳神経外科とも連携し、適応のある患者さんには外科治療を行う場合もあります。さらに近年難治性てんかんの一部には自己免疫といわれる機序が関与していることが知られるようになっており、そのような患者さんには免疫調節療法を行うこともあります。

ビデオ脳波同時記録検査のモニター室
当院の長時間ビデオ脳波同時記録検査のモニター室
受診前にうつ病として長年治療されてきた症例モニター

当院受診前にうつ病として長年治療されてきた症例。当院での長時間ビデオ脳波同時記録検査でてんかん発作が捕捉され、てんかんと診断された。抗てんかん薬による治療で発作はコントールされうつ症状も認めない。

医師一覧

職名/医師名 専門分野 認定資格 卒業年 外来診療日
精神科医長
長谷川 直哉
成人てんかん 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医
日本てんかん学会専門医
2003年 火(初診)・水・木・金

専門外来

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