

てんかんの外科治療は、およそ100年前から始まりました。
最近、脳の手術は非常に進歩しました。
脳の手術は、もはや危険なものではなくなっています。
薬で治療しても、発作が止まらない難治性てんかんの患者さんに対して手術を行い、「てんかん発作を無くする」治療法が、てんかんの外科治療です。
手術により、てんかん発作が無くなるという体験と感動とを、より多くの患者さん達と共有できることを大変嬉しく思っております。
脳神経外科についてもっと知りたい方は、脳神経外科:視床下部過誤腫のページをご覧下さい。
手術で脳の一部を切っててんかん発作を無くするものです。
脳を切っても大丈夫ですか?
大丈夫です!!
脳外科専門医が手術用顕微鏡を使って切ります。
後遺症を出さないように切ります。
後遺症が出そうな場所は、手術の方法を工夫します。
全ての患者を手術する訳ではありません!
日本では、100万人以上の人がてんかんを持っています。
そのうちの約70%は、薬で発作を無くすることができるてんかんです。
薬を飲んでいて発作が無い患者さんには手術はしません。
薬をいくら飲んでもてんかん発作が止まらないてんかんを、難治性てんかん(治りにくいてんかんという意味)と言います。
難治性てんかんを持つ患者さんに対して脳外科的な手術を行って、てんかん発作を止めようとする治療法を、てんかんの外科治療と言います。
全患者さんの4〜5%が手術の対象となります。
しかし、手術はてんかんという病気そのものを治すのではありません。
発作を止めるための治療の一つです。
脳を手術しても安全で、てんかん発作が無くなるか、発作を減らせる可能性が高い、ということでなければ、外科治療をすすめる意味がありません。
薬物治療と外科治療は独立した治療法という訳ではなく、てんかんの包括的治療体系(てんかんを総合的に治療しようという立場の意味)の中で連続した治療として行われるべきものです。
そして、てんかんセンターにおいて、てんかん専門医と脳外科医がてんかん外科治療チームを組んで、総合的にてんかんの治療に当たるのが理想的な形です。
また、外科治療により発作が消失しても、しばらくは薬を飲み続けることがもちろん基本です。
術後に発作が完全に止まるのは、60〜70%です。
薬で発作が止まらない患者さんを手術する訳ですから、手術で発作が止まることは大変大きな意味を持ちます。
発作が止まらなくても、回数がかなり減るという患者さんもたくさんおられます。
手術を行うことは、基本的にどの年齢でも可能です。
いつから発作が始まったかということも、あまり問題にはなりません。
年齢よりも、体力的に全身麻酔や手術そのものに耐えられるかどうかの判断が大切です。
手術の対象となるのは、症候性てんかんに分類されるてんかんです。
症候性というのは、てんかんの原因となる脳の異常があるということを意味します。
核磁気共鳴像MRIで異常が見つかったり、精神運動発達などが遅れていたり、脳に何らかの異常があることが疑われる場合です。
もっと詳しく知りたい方は、脳神経外科の「てんかん外科治療 Q & A」をご覧下さい。
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