A:てんかんセンターはてんかんの検査,診断,治療,リハビリなどを専門的に総合的に行うことを目指しています.さらにてんかんセンターの重要性として,てんかんの外科治療を専門的に行えることがあげられます.てんかんの治療は薬物治療と外科治療から成り,それぞれが別々に行われるものではなく一つの流れの中で計画されることが必要です.また手術の決定に問題がないようにてんかん外科治療チームを編成すべきであるといわれています.てんかんの外科治療を脳神経外科医の単独でなく,他のてんかん専門医などと共同のチームで行うために,てんかんセンターで専門的に行われるのが理想的と考えられます.
てんかんセンターには,脳波,ビデオ脳波同時記録装置, コンピュータ断層撮影装置(CT,シィーティー),磁気共鳴画像装置(MRI,エムアールアイ),局所脳血流測定装置(SPECT,スペクトと略して言っています),脳血管撮影装置などの診断装置が最低限必要です.てんかん医療チームとして,てんかん専門医(精神科医,小児科医),脳神経外科医,神経放射線診断医,訓練された看護師,臨床心理士,ケースワーカー,作業療法士などの密接なチームワークが必要です.もちろん臨床検査技師や放射線技師の援助が不可欠です.
日本にはてんかんセンターを標榜し,外科治療も行っている施設が2つあります.いずれも国立病院です.静岡てんかん・神経医療センター(静岡東病院より改名,静岡市),西新潟中央病院(新潟市)です.