てんかんの外科治療Q&A -5-

 Q:手術をするとよくなるてんかんについて教えてください.

A:てんかんの分類のうち,部分てんかんは新しい分類(1989年)では局在関連性てんかんという名前になっていますが,患者さんにはあまりなじみがないのでこの本では部分てんかんということにします.部分てんかんは文字どおり脳のある部分から始まるてんかんという意味があります.脳波も部分的な異常を示します.全般性てんかんは脳波の異常が脳全体に見られ,脳のある部分からてんかんが起きることがはっきりしないてんかんです.

特発性てんかんは遺伝的な素因があるものですが,薬がよく効き,ある年令になると自然に治ってしまう場合もあります.

手術の対象となるてんかんは症候性てんかんに分類されるてんかんです.症候性というのはてんかんの原因となる脳の異常があるということを意味します.MRIで異常が見つかったり,精神運動発達などが遅れていたり,脳に何らかの異常があることが疑われる場合です.

クスリで治らない難治性てんかんの代表は,側頭葉てんかんといわれるてんかんです.側頭葉てんかんは症候性部分てんかんに分類されます.この側頭葉てんかんが世界中で最も多く手術されており,60〜70%の患者の発作が消失しています.

側頭葉てんかん以外では脳の局所的異常を切除することにより発作をなくすことができます.その他に症候性全般てんかんの患者で失立・転倒発作(突然頭から倒れるような発作)を持つ場合は頭のケガの危険が絶えず,脳梁離断術という手術の良い適応になります.全般てんかんに対して手術してよくなる可能性があるのは脳梁離断術がだだ一つの方法です.

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