A:手術は完全に発作をなくすことを最大の目的として行います.特に切除外科は発作の焦点(発作を起こす原因となる脳の部分)を完全に切り取ってしまう手術ですから,術後に発作がなくなる可能性の高い手術です.そのために,発作の焦点の場所を正確に決める必要がありますので,術前評価といういろいろな検査を組み合わせて焦点のある場所をさがします.焦点が運動野や言語中枢と離れたところにあり,切り取っても後遺症が出ないところであれば,切除してしまいます.今のところ発作が完全になくなる率は約70%です.
発作が完全になくならなくても,手術により発作がいちじるしく減る例も少なくありません.たとえ発作が少し残っても,後遺症がなく,生活の質がよくなれば手術をやってよかったと評価されるものと考えます.
手術は発作をなくすことを目的としていますが,クスリをなくすことを目的としてはいません.手術の後も,しばらくはクスリをのみ続ける必要があります(Q8をお読みください).
術後しばらくは少し発作が残っても,徐々に減っていく場合があることも報告されています.
手術により発作がなくなって何年も経過した患者が,ふたたび発作が再発することはまれと考えられます.手術が不十分な場合には1年以内に再発することがあります.