A:基本的にはどの年令でも,手術を行うことは可能です.いつから発作が始まったかもあまり問題としません.年令よりも体力的に全身麻酔や手術そのものに耐えられるかどうかの判断がたいせつです.たとえ乳幼児であっても,手術が患者の病状を改善させる可能性が高ければ,麻酔や手術が可能かどうかについて調べる必要があります.高齢の場合も同じ様な評価を行う必要があります.年令に関係なく,麻酔専門医が全身麻酔を可能と評価すれば,手術は可能となります.
小児例についてはその手術適応は慎重に決定すべきであるという意見が多いようにおもいます.しかし,発作が多いために,常に手助けが必要な状態になることも少なくありません.くり返す発作が脳に悪影響をあたえないように早めに手術を行うべきであるという意見が最近強くなりつつあります.さらには,小児例では脳の回復力がめざましいので,より積極的にてんかんの手術を行うべきであると述べているてんかん外科医もいます.
発症から手術までの年数が短い方が手術の成績が良いように思います.手術までの年数が長いとおそらく2次性の焦点(てんかんの震源地)が形成される可能性が高くなるからではないでしょうか.そうなると切除範囲も大きくしないと発作を止めることがむずかしくなります.
手術の前に行ういろいろの検査の結果によって,発作型や焦点の場所を診断して手術ができるかどうかが決定されるわけですので,年令で手術ができるかどうかを判断することはありません.