A:脳波,MRIやSPECTなどの技術が発達したことがてんかんの外科治療を発展させる原動力となりました.術前評価の最も重要なものは,脳波です.次に重要な検査は,磁気共鳴画像(MRI)検査です.脳血流(SPECT:スペクト)の検査もてんかんの焦点を探すときに役立ちます.以上の3つの検査で発作型と脳波の異常,部分的な脳の異常や焦点の場所が完全に一致すれば手術を行ってもよいという決定となります.手術をしてもよいかどうかの最終決定には手術を行う脳神経外科医のみではなく,てんかん専門医が参加した術前評価委員会(あるいは術前検討会)などで決定されることが望ましいと考えられます.
心理検査と高次脳機能検査も術前評価で欠かせない検査です.まず,利き手検査,知能・記憶検査,言語機能検査,性格テストなどを行います.知能指数や記憶能力を手術の前に検査しておき,手術の後に同じ検査を行って,知能や記憶などの脳の働きが手術により悪くなっていないかどうかをくわしく調べる必要があるからです.
手術をすることが決定されると,その直前に脳血管撮影を行います.さらには血管撮影といっしょにアミタールテストという検査も行います. 側頭葉てんかんの場合は,とくにどちらの大脳半球が優位かということが手術法を最終決定する上で大変重要な情報です.