1999年1月22日
【症 例】47歳 男性
【主 訴】咳嗽,胸部異常陰影を指摘された.
【既往歴】30yo gastric ulcer,35yo NIDDM
【家族歴】特記すべきことなし
【吸入歴】なし
【喫煙歴】20歳〜現在まで20本/day
【現病歴】annual chest X-p上異常を認めなかった。平成9年春の検診で、初めて胸部異常影を指摘された。8月5日、健診センターから紹介、当院呼吸器内科初診。8月7日精査のため入院。
【身体所見】BH: 169cm, BW:64.5 kg,
BT: 35.2℃, RR: 24/min, PR:80 /min, reg, BP:128/84,SaO2;98%
Consciousness:alert,Conj.:anemia (-), icterus (-)
Lung: Heart: Abd.:np,Pretibial edema (-), superficial LN;notpalp
【入院時検査所見】
(末梢血)WBC 6260(Neu59.9,Lym35.0,Eo1.0,Bas 0.3, Mon 3.8),RBC445万,Hb14.7,Plt15.5万
(生化学)
T.P.7.5(alb63.3%,γ16.6%),GOT57,GPT65,γ-GTP304, LDH327,ALP377,TBil0.41,BUN10,Cre0.6,Na136,K4.0, Cl96
(尿)尿蛋白(-),潜血(-),糖(+),沈渣異常なし
(免疫学的検査)
CRP5.2,IgG1539,IgA378,IgM82,
(一日血糖)203-314-244-296-202-399 HbA1c 8.7%
(腫瘍マーカー)CEA 4.8,シフラ 2.1,NSE 8.8,SCC 0.3,AFP 4.4,CA19-9 23.5
(心電図)monofocal VPC
(呼吸機能検査)VC 3.82(101.3%),FEV1.0 3.39(84.9%)


<入院時胸部レントゲン写真>



<入院時胸部CT写真>


<肺生検後の胸部CT写真>
胸部画像所見では、左肺上葉B5と下葉B8起始部にまたがって、径4cmのtumorがみられた。spicular formation,pleural indentation,calcification,Lnswellingは認めなかった。BFでは、B5およびB8からcurette&washing行ったが、no malignancyであった。結核菌、一般菌の培養も有意菌は認められなかった。血液学上は、alcoholが原因と考えられるtransaminaseの軽度上昇が指摘された。Tumor markerも正常範囲内であった。brainMRI、bone scintigraphy、abd CTでも異常は認められなかった。胸部画像上悪性の可能性もあり、9月11日当院胸部外科に転科し、exploratory thoracotomyを行った。マクロの所見では、左上下葉は不完全分葉であった.B8を中心に、B5におよぶ径5cmのfibrous tissueを部分切除した。Tumorが気管支中枢に近く、核出不可能であったが、迅速病理所見では、no malignancyであった。10月8日退院し、外科外来経過観察とした。
<病理所見>


↑低倍率,HE染色:necrsisを伴うgranulomatous lesion

↑筋性の肺動脈へのリンパ球浸潤


↑血管内膜へのリンパ球浸潤


↑左:UCHL-1(T-cell) 右:L26(B-cell)

↑浸潤する細胞には異形を認める

↑granulomatous lesion


↑左:UCHL-1(T-cell) 右:L26(B-cell)

↑左:necrosisに陥った部分
additional data







