歩行負荷試験(6MD)

様々な疾患により呼吸機能に障害がある方の中には,安静にしているときは動脈血酸素分圧が正常であっても,正常の運動時に酸素分圧が低下する方がいます.呼吸器の余力がないため,酸素消費量が増す状態で供給が追いつかないためです.

安静時だけの,血液ガス分析では十分な評価ができません.そのため,呼吸器疾患患者さんに対しての運動負荷テストが必要になります.短い検査時間で試行でき,呼吸機能の低下した方にも可能なテストとして6分間歩行試験があります.

これは,パルスオキシメーターを装着したのち,6分間患者さんに歩いていただく検査ですが,その間の動脈血酸素飽和度と脈拍を記録します.また,6分間に歩行した距離と,自覚症状の程度を評価します.

図は(準備中),実際のパルスオキシメーターの結果の例を示します.歩行を開始した後に酸素飽和度が次第に低下し,歩行終了後に酸素飽和度が元に戻っていくのがわかります.

慢性呼吸不全の患者さん一般に,運動時の酸素飽和度低下がみられますが,とくに間質性肺炎の方で,急激な低下がみられることがよくあります.

在宅酸素療法を受ける方は,安静時と体動時で酸素必要量が異なることが多いです.このような評価を行って適正な酸素量を決定します.


夜間の酸素飽和度評価

健常者でも夜間睡眠時には,呼吸が弱くなるときがあります.呼吸機能が低下した方では,このときに酸素飽和度が低下することがあります.検査をすると図(準備中)のように酸素飽和度が低下していることがわかります.中には,かなりの低酸素状態が続き,心不全の原因になることもあります.

また,睡眠時無呼吸症候群や,原発性肺胞低換気の患者さんも夜間に酸素飽和度の低下がみられます.したがって,睡眠時の動脈血酸素飽和度を評価することは病態を把握する上で大切になります.